物事を成し遂げるために一番難しいことって、なんだと思いますか?
どんな外的要因を乗り越えるよりも難しいこと。
それは、行動しつづけることです。
行動をつづけていれば、次の曲がり角で成功と出会うかもしれない…でも止めてしまう。
あと一か月ダイエットを続けていれば、目に見える変化が現れるのに止めてしまう。
そんな人のなんと多いことでしょう!(これは私のことです笑)
こんにちは、メタボ予備軍のゆる課長です
そんな難しい「行動をつづけて」、40代50代の私たちがリスキリングを成功させる方法について、今から10分ほどで解説します。
前の記事では、リスキリングの概要からマネジャーとして組織内のリスキリングを進めるポイントを解説しました。まだご覧になっていない方は、下記リンクから読んでみてください。
「いまの仕事が、AIやロボットに置き換わっていくかもしれない」
「デジタルネイティブな若手が増えてくると、自分の居場所がなくなるんじゃないか」
「5年後に再就職が必要になったらどうなってしまうだろう」
そんな不安はありませんか?
それは決してあなただけではありません。(私はめちゃくちゃ不安です…)
リクルートが40代~60代の約47,000名に実施した調査によると、将来のキャリアに不安を抱えていない人は僅か15%ほどでした。
しかし、これは2020年の調査であり、AIを始めとしたテクノロジーの進化が凄まじい現在では、不安を抱えている人はさらに増えているのではないでしょうか。
そんな将来の不安を解消するためには「いま、いかにリスキリングを始めるか?」
これがとても重要になってきています。
しかし、新しいことを学ぶのって大変だな…と感じることも多いですよね。
これまでの20~30年で築いてきたものの上で、変わらず暮らしたい。
そんな気持ちも分かります。
でも、ちょっと想像してみてください。
60~70歳ぐらいで古い価値観や過去の栄光に捕らわれている老人と、その年齢でも考え方に柔軟性があり何事にも積極的に取り組んでいる老人…
あなたはどちらになりたいですか?
現状に留まることを選んだ前者は頭も固く、腰も重くなりますが、変化のサイクルに乗ることができた後者の人は、変わり続けることができるんだと思います。
静止している物体は静止を続け、運動している物体は運動を続ける
慣性の法則ですね
この変化の時代に、変わらない選択をすることは、変わることよりも遥かにリスクが高いということです。
そしてもう一つのポイントは「あなたなら大丈夫だ」ということです。
実際に、あなたはこうして私の記事を読んでくださっている。
このことは、実は当たり前のことじゃないんです。
何故なら、世間一般的な会社員・学生・主婦として生活していても、普通、こういった記事には辿り着かないと思いませんか?
あなたの同僚・友人の何人が、あなたのように情報感度抜群で将来のキャリアを考えているでしょうか?
前述のリクルートの調査では、40代~60代の半数以上がキャリアのことを考えてすらいないと回答しています。
つまり、この記事に辿り着いている時点で、あなたはキャリアに対する抜群の嗅覚を持っているということなんです。
きっとこれからの時代の波も乗りこなしていけるはずです。
この記事では、そんな私たちが「変化/進化するためにリスキリングのサイクルに乗る方法」「行動しつづける方法」について、すぐに実践できるステップに落とし込んで解説しています。
それでは行ってみましょう。
40代50代のリスキリングはこのサイクルで進める
まず、私たちがリスキリングを進めるための全体の流れから説明します。
この図がアンラーンのサイクルにOODA(ウーダ)ループを組み合わせた「リスキリングのサイクル」です。
バリー・オライリーの「アンラーンのサイクル」がこちら(クリックで展開します)
チェット・リチャーズの「OODA(ウーダ)ループ」がこちら(クリックで展開します)
これら2つを組み合わせて、アンラーンの大きなサイクルの中でOODAループを小さく回していくのが、私が考える40代50代向けリスキリングのサイクルです。
最初はアンラーン(脱学習)のフェーズで新しいものを学ぶ決意と、それを吸収するためのスペースを確保します。
次にリラーン(再学習)のフェーズで、新しい学習や学び直しをしていきます。
このフェーズではスモールステップで学んでいくためにOODAループを使います。
※ただし個人学習においては、D(Deside=決断)は基本的に必要ないので省略。
OODAループを繰り返して、新たな学びを習得した結果、ブレークスルーが訪れる。
これが40代50代のリスキリング全体のサイクルです。
アンラーン?リラーン?OODA?
順に解説していますね
STEP1|Unlearn 40代50代のリスキリングはアンラーンから
40代50代の私たちにまず必要なのはアンラーン(アンラーニング)のマインドセットです。
アンラーンとは、従来の考え方や知識などを捨てて、新たな知識やスキルを身につけることを目的としています。
端的に言うと、「古きを捨て新しきを得る」ことです。
分かりやすい例だと、パワハラ(パワーハラスメント)があります。
ひと昔前は当たり前に行われてきた指導方法かもしれませんが、現代では通用しません。
…にも関わらず、そのスタイルから抜け出せない人もいます。
これは自分の指導方法に対してアンラーンできていないことが原因です。
古く硬直した思考ではなく、しなやかな思考を持って、アップデートしていく必要があります。
飲みニケーションなんかもそうかな?
気の合う仲間との飲み会は最高ですけどね
これまでの経験や学習で培われたものが、現状にとって最適なやり方なのか?を問いかける。
執着や過度なプライド、ノスタルジーは今までの経験や実績と一緒に捨ててしまう。
リスキリングをする上では、このようなアンラーンのマインドセットを持つ必要があります。
捨てるといっても、実際に消えてなくなるものじゃないので、安心してください
STEP2|Relearn リスキリングのためのリラーン
アンラーンする決意ができたら、次はリラーン(再学習)のフェーズに入ります。
新しい分野のスキルを習得するという文脈で語られることが多いリスキリングですが、40代50代のリスキリングでは、持っているスキルをアップデート(磨き直す)という側面も考慮するべきです。
そういう意味も含めてリラーン(再学習)していくことを考えましょう。
リラーンにおいては考慮すべき点は、
- 目標を大きく掲げる
- コンフォートゾーンの外側で活動する
- 法外なリスクを抱え込まない
- 小さなステップと実験を繰り返しながら進める
リスクを抱えずスモールステップで進めるために、OODAループを使って学習を進めていきます。
STEP3|Observe 思い込みを捨てて自分と社会を観察する
リラーンは、まずはObserve(観察)から始めます。
観察の対象は、自分自身と社会(市場)環境の2つです。
まずは自分自身の強みやスキル、興味を洗い出し、どのスキルを磨き直すか、どんな分野で新しいスキルを身につけたいのか?これを明確にすることが重要です。
自分自身の強みを生かしながら、リスキリングをすることで、より自分らしいキャリアを築くことができます。
強みの分析には以下のような方法があります。
- 自分に問いかける
- 職務経歴を書いて経験やスキルの棚卸し
- 副業や社外での価値提供をしてみる
自分に問いかける
自分自身に問いかけるのは、最も簡単かつ最も重要なことです。
具体的には以下のような問いかけをしてみます。
- 自分の得意なことは何か?
- 自分が夢中になれることは何か?
- 自分が繰り返していることは何か?
- 人から褒められることが多いのはどんな事か?
- どんな人物だと人々から記憶されたいのか?
職務経歴を書き出して経験やスキルを客観視する
自分本来の強みに加えて、客観的な視点も必要です。
そのためには自分の職務経歴を棚卸ししてみるのも効果的です。
職務経歴を書くにあたっては、ただ単に自分がやってきたことを並べるだけではいけません。
常に採用側の視点であなたを採用するメリットを書いていく必要があります。
- 実績や成果を具体的に示す
- 実績や成果の再現性に影響するプロセスやスタイルを示す
- 企業にとってメリットがあるスキルや強みをアピールする
いざというときに転職活動をする上でも役に立ちます
副業や社外での価値提供
副業や社外で何らかの仕事(価値提供)をしてみることは、自分を客観視する上でも効果的です。
自分では苦も無くできることが、普段と違う環境においては、とても価値のある貴重なスキルだったりします。
コンフォートゾーンの外側、つまり普段と違う環境に身を置くことで気づくことも多いです。
クラウドリンクスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスを運営する株式会社クラウドワークスが提供するハイクラスに特化した副業・兼業マッチングサービス。
ハイクラスの高単価案件が多く、なおかつ短時間の稼働やフルリモートの案件も多数あり、気軽に始めることが可能です。
\クラウドリンクス公式サイト/
課長職以上の経験があれば、CXOworksという選択肢もありです。
より経営に近いマネジメントの副業で価値提供しながら副収入を得ることができます。
\CXOworks公式サイト/
副業をしてみると、どんなことが求められていて、どんな価値提供ができるか?お金を稼ぎながら知ることができます
その他では、プロボノ として自分のスキルを活かしてみる方法もあります。
プロボノとは、”プロフェッショナル”と”ボノ”(ラテン語で “無償”の意)の合成語で、専門家が自分の能力や経験を社会貢献のために提供することを指します。
何かしらの課題を抱えている団体に対して、プロジェクトの企画推進を専門家チームで支援していきます。
例えば、地域の良さをもっと発信したいというニーズに対して、Webサイトをリニューアルしたり、印刷物を作る手助けをしたり、などのプロジェクトがありますよ。
無料で学べるコンテンツから興味関心を探る
幸いにも今の時代はオンラインで学習できるコンテンツが山のようにあります。
ここで紹介するサイトでは、今そして未来に役立つ学びのコンテンツを多く提供してます。
パッと興味関心を持ったものを、実際に受講してみるといいですよ。
マナビDX
マナビDXは、IPAが運営するデジタルトランスフォーメーションに関するポータルサイトです。
ビジネスパーソンやエンジニア、学生などに向けて、AIやロボット活用、IoT、ブロックチェーンなどのデジタルスキルを学習するための講座を紹介しています。
無料で利用することができ、DXを推進する人材に必要なスキルが学べます。
日本リスキリングコンソーシアム
日本リスキリングコンソーシアムの公式サイトでは、働く人々のスキルアップや再就職支援、多様なキャリアパスの提供などを目的として、コンソーシアム加盟企業が提供する研修・教育プログラムや求人情報などを掲載しています。
また、専門家によるインタビューやリサーチレポートなども公開され、働く人々のキャリアアップに役立つ情報を提供しています。
JMOOC
JMOOC(ジェイムーク)は、日本政府が推進するMOOC(Massive Open Online Course)の一つであり、日本語で学べるオンライン講座のプラットフォームです。
公立大学や独立行政法人などが提供する、多様な分野の講座を無料で受講できます。
講座は動画授業や演習問題、オンラインテストなどで構成されており、自宅や職場など自由な場所で学ぶことができます。また、受講後には修了証明書が発行されるため、スキルアップや就職・転職に活用することができます。
Schoo
Schoo(スクー)は、多様な分野のオンライン講座を提供する日本の教育プラットフォームです。
講師は業界の専門家や有名人が多数登壇しており、講座のテーマはビジネス、デザイン、IT、リベラルアーツなど多岐にわたります。
講座の特徴として、受講者と講師のコミュニケーションが密に行われることが挙げられます。
授業内容は、生放送授業と録画授業の二種類に分かれており、動画やテキストなど多様な形式で提供されます。また、有料会員になることで、より多くの講座を受講することができます。
YouTubeとかでもたくさん学べますよね
良い時代です。
でも、ここで注意すべき点があります!
この観察のフェーズは1週間を目途に実施してみましょう(副業は除きますが)
期間を区切らないと、肝心のアクションがいつまでたっても起こせなくなるからです。
STEP4|Orient 観察結果から判断して方向づけ
次のステップでは、観察結果に基づいて進む方向を決めます。
自分の強みや興味関心が分かってくれば、進む方向もある程度見えてきますよね。
その方向に対して、大きな目標と小さなステップを設定しましょう。
目標は大きく描く
リスキリングにおいても、目標を設定することが重要です。
例えば、
- 数字の取り扱いが苦じゃない
- 地道な作業が好き
- Excelの経験も結構ある
としたら…
- 統計やデータサイエンスを学んで、統計検定やDS(データサイエンティスト)検定を受けてみる
- そのスキルがより活かせるポジションへの異動
- 面倒見が良い性格
- コミュニケーション能力が高め
- マネジメントの経験もある
としたら…
- 体系的に学習してPMP(Project Management Professional)の資格を習得する
- そのスキルを活かして社内横断プロジェクトを担当したり、社外で副業PMやプロボノとして活躍する
…など。
単純に新しいものを勉強するだけではなく、資格の取得やそのスキルを使って「どのようなキャリアアップを目指したいのか」具体的な目標を設定しましょう。
小さなステップと実験を繰り返しながら進める
目標達成するためには、小さな一歩を踏み出して、着実に進む。
これが重要です。
スモールステップで進めるための計画を立てましょう。
- 自分が身につけたいスキルや知識を体系的に学べるカリキュラムを選ぶ
- 完了する期限を設定する
- ひと月や1週間で進める分量を決める
- 実施記録をつける
この情勢判断のフェーズは1日以内にサクッとやりたいです
まずは行動することが何より重要ですね
行動しながら修正していけばOKです!
ただし、いきなり高額なセミナーやスクールへ申し込むなど、大きな投資は避けましょう。金銭的に余裕があれば良いですが、リスクを抱えすぎずスモールステップをおすすめします。申し込むとしたら、プロフェッショナルがいて、しっかり経営されているスクールが良いですね。
STEP5|Action 実際に行動しよう
方向づけができたら、実際に学習を進めていきましょう。
学習をコツコツ進めるためには、時間枠を抑えることがまず重要です。
例えば、毎朝6時から1時間を勉強時間にする、など。
枠を抑えて習慣化することが重要です。
もう一つ重要な点は、学んだ内容をアウトプットすることです。
アウトプットによって記憶への定着力がアップします。
アウトプット方法も色々あります。
- 周囲の人に説明してみる
- Twitterでつぶやいてみる
- ブログに書いてみる
SNSでは同志を見つけたりできるから、モチベーションアップにもなりますね
Twitter始めたらぜひ絡んでほしいです
ブログをはじめてみたいなーという人はこちらの記事を参考にしてください。
行動した後は振り返って観察する
行動した結果を振り返って観察します。
そのまま進めるのか、調整を加えるのか、別の方向に進むのかを判断します。
最も多くの人が止まってしまうのがここです。
必ず振り返りを行って、サイクルを回すことが大事です。
リスキリングは一度やったら終わりの取り組みではありません。
生涯に渡って、サイクルを回し続けていくこと、行動を習慣にしていくことが重要です。
進むべき方向に迷ったらプロに相談してみる
ここまで、リスキリングを進めるプロセスを解説してきました
自分だけだと、これで合っているのか不安だな…
仕事が忙しくて先延ばしになってしまうんですよね…
そういう場合はその道のプロに相談してみるのがいいですよ
ライフシフトラボは40代50代の複業/起業/転職を支援しているキャリアスクール。
受講生の95%は40代50代というから、まさに専門家です。
60日間のプログラムでは、それまでの仕事人生を振り返り、キャリアの棚卸しをして、人生後半のキャリアに活路を切り拓く複業・社外越境のパーソナルトレーニングを提供しています。
「個人の戦闘力を高めるのが狙いですから、まさにリスキリングであると考えています。それまでのキャリアも、この先のビジョンも人によって違いますから、画一的なティーチングをするわけではありません。人材業界で経験を積んだパーソナルコーチがマンツーマンで伴走し、短期集中でそれぞれの人に必要な支援をしていきます」
引用:東洋経済ONLINE『45歳会社員の「学び直し」どんな可能性があるのか』
行動力を高めるために、お金を払う、期間を設定するってことも大切です
まずは個別説明会に申し込んでみようかな
\講座資料プレゼントあり/
一方で、ライフシフトラボはこういう人には適していません。
- 20~30代の人
- お金を極力かけたくない
- 努力するつもりはない
ここまで読んでくれた人でこういう人はいないと思いますが
もし、あなたが20代30代ならポジウィルキャリア
まとめ|40代50代のリスキリング方法
- 40代50代のリスキリングはアンラーンから始める
- リラーンではOODAループを使いスモールステップで進める
- 行動したら振り返り、次の観察のサイクルを回す
- 必ずブレークスルーの時はくる
- 迷ったらプロに相談する
リスキリングは兎にも角にも行動あるのみです。
この記事を書いている私自身は44歳の中小企業で働くサラリーマン。
キラキラの経歴や輝かしい実績もそんなにありません。
だから、これからの未来にめちゃくちゃ危機感を抱いています。
「いま行動しなくてはいけない」
でも正直めんどくさいし、億劫にも感じます。
それでも行動してみよう。
そしてブレークスルーを。
あなたもまずはこの2ステップから始めてみませんか。
- アンラーンのマインドセットを持つ
- 自分と社会を観察する
- 自分に問いかける
- 職務経歴を書き出して経験やスキルを客観視する
- 副業や社外での価値提供
- 無料で学べるコンテンツから興味関心を探る
そして、もしあなたがTwitter始めたら、ぜひ絡んでくださいね~
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